由志園

当園から車で約45分

牡丹の花と高麗人参で名を馳せる、中海に浮かぶ大根島。その中心部にある本格的日本庭園が由志園です。約1万坪という広大な面積を使い、出雲地方の豊かな地形を凝縮。大山を模した築山や名勝地『鬼の舌震』、宍道湖、中海を表現するとともに、水の流れは日本海へ至り弓ヶ浜を表す広大な洲浜と美しい白砂青松庭が配されており、まさに出雲の箱庭ともいうべき庭園となっています。

由志園のある大根島は、周囲が中海に囲まれている地形であることから、1000年以上にわたって放牧が盛んに行われてきましたが、その結果肥沃な黒ボク土が生まれ、それを活かすかたちで約250年ほど前から牡丹と高麗人参の栽培が行われてきました。

由志園ではそんな牡丹を1年中、いつでも満開の状態で鑑賞できるようになっているほか、国内外のアーティストによるさまざまな演出をもって、牡丹の魅力を伝える活動をしています。 また高麗人参は雲州人参と呼ばれ、現在では大根島を含む3箇所しか生産地が残っていません。園内では製品加工の過程をオープンにした工場を併設し、歴史を伝えるミュージアムとともに、試飲・体験のできるエリアを設けています。