足立美術館

当園から車で約20分

1970(昭和45)年、安来出身の実業家であり美術品蒐集家としても知られる足立全康が71歳のとき、郷土への恩返しと島根県の文化発展の一助となるよう、自身の大コレクションを収蔵する美術館として創設したのが足立美術館です。

コレクションの柱ともいえる、総数120点にもなる横山大観の作品群は、質・量ともに日本有数であることが知られ、大観以外にも竹内栖鳳、橋本関雪、富岡鉄斎、川合玉堂ら近代日本画壇の巨匠たちの作品や、北大路魯山人の手による書や陶芸、平櫛田中の木彫などが収蔵されています。

また、収蔵されている美術品群に負けず劣らず庭園が有名で、足立美術館と聞けば誰もがその庭園を思い浮かべるほどです。

足立全康自身が「庭園もまた一幅の絵画である」という信念のもと、この世を去るまで作庭に心血を注いだ5万坪の庭園は、アメリカの日本庭園専門雑誌『Journal of Japanese Gardening』による日本庭園ランキングにおいて、2003年の初回から20年連続(2023年現在)で「日本一の庭園」に選ばれているほか、フランスの旅行ガイド『Michelin Green Guide Japan』や『Guide Bleu Japon』においても、それぞれ最高評価の三ツ星を獲得しています。見る者の心を奪う美しさを備えた庭園は一見の価値ありです。